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2007年5月の記事

2007年5月 6日 (日)

どくとるマンボウ回想記/北杜夫

平成18年1月、日本経済新聞に掲載された、どくとるマンボウの「私の履歴書」を中心に、北杜夫さんが来し方を振り返るエッセイ集です。

「青春記」でも読みましたが、中学から旧制高校、大学入学までの頃のエピソードが非常に面白かったし、また躁状態の時の株売買にまつわるハチャメチャな行動も面白かったです。

それにしても鬱状態の時のベッドの上の写真が凄まじい。。。

北さんは、平静な文章を書きながら、読者を笑わせることのできる作家の数少ない一人だと思います。
純文学系の作品は読んでなくとも、マンボウエッセイは誰しも読んだことがあるでしょう。
斉藤茂吉の息子、麻布出身という育ちの良さからか、はたまた躁鬱病のなせる業なのか、筆者の飄々とした語り口が伺える文章に、読者は思わずクスリとしてしまうのです。

心が和む一冊です。

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2007年5月 1日 (火)

クワタを聴け!/中山康樹

サザンオールスターズ、クワタバンドなど、桑田佳祐がこれまでに作ってきたすべての曲を一曲ずつ批評した本です。
サザンファンならずとも、興味深いものとなっています。
350曲以上収録ということで、桑田佳祐という人はすごいなと、驚くばかりです。

本書ではクワタ絶賛ではなく、冷静な眼で書いているようです。
気が付いたのは、ところどころに出てくる「サザンがインスト指向」であるというフレーズ。
なるほど、そういう感覚は曲の端々に感じられるのかなと思います。
聴き手が求めるサザンらしさと、クワタ自身が演りたいこととのギャップについても、かなり書かれていましたが、産業とならざるを得ないのは大衆社会ではやむを得ないのではないでしょうか。

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